放射線技師国家試験難解ワード『リプル百分率』
皆さんこんにちは
スイッチマンです。
本日は、『リプル百分率』について書いていこうかと思います。
国家試験で何度も登場するこの言葉『リプル百分率』。教科書で調べてもあまり詳しく載っていませんが、この言葉が絡んだ問題は頻繁に出ます。
あと、就職したあとにX線機器工学の研究などしない限り『リプル百分率』という言葉が出てくることはありません。ですので、国家試験のための知識です。あまり時間をかけるところではございませんのでどうしても理解できなければ、丸暗記でも構わないと思います。
まず、機械に電流を流して最大出力になるまで時間がかかります。立ち上がり時間がかかるのです。そして立ち上がったあとにも安定して出力をしてほしいものです。もし安定してなければ、『ある時では良い出力なんだけども、ある時では低いよね』となっちゃいます。
病院、自宅に供給される電気は全て交流電流です。交流電流の波形は波を打っているグラフになります。よって簡単に言いますと『リプル百分率とは、安定出力になってからの交流成分の量です』
このリプル百分率が高いと、上述しました立ち上がった後の『ある時では良い出力なんだけども、ある時では低いよね』が多く観察されます。これが多いと嫌ですよね?だからリプル百分率は低い方が機械的にいいのです。
インバータ式および6ピーク、12ピーク形X線高電圧装置のグラフです。
管電圧を75%投入したあと、グラフが波打ってますよね?ここは交流成分であり、リプルなわけです。
上の図で、リプル百分率の式、グラフを出します。波打ってる成分いわゆる『最大管電圧波形と最小管電圧波形の差が最大管電圧波形の何%になるか』という事です。
実際の国家試験では計算問題や整流方法でリプル百分率が絡んだ問題が出ます。
①整流方法とリプル百分率
整流方法とは6ピーク、二重6ピーク、12ピークなどの電気回路のことです。
右から二番目のリプル百分率です。これは丸暗記しましょう。整流方法の違いでリプル百分率も異なると思いますので暗記です。12ピークがここでは3.4%と低いです。他にも三相12ピークなどがありますが、教科書にのってると思うので丸暗記で行きましょう。
②計算問題です。
fの項がリプル百分率ですが、計算式の場合パーセンテージをそのまま代入するのではなく、『リプル百分率が10%以下の場合はf=1』など、ある範囲ごとに決まった値があります。このfの決まった値は覚えましょう。計算問題の中にリプル百分率は書いてあっても、このfの値は書いてないこともあります。
③定番の言葉
1、高電圧ケーブルが長いほど、
2、インバータ周波数が高いほど、
3、管電流が小さいほど、
リプル百分率が小さくなる。
定電圧形の管電圧リプル百分率は4%を超えない。
などです。国家試験を解いてればある程度パターンとして暗記できるかとは思いますが最初は取っ付きずらい分野だと思います。しかし要領を掴んでくれば点取り問題になりえますし、1、2問は高確率で出題されてます。
以上3点『リプル百分率』でした、参考程度に。